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All small Things

日常

「恋人と過ごしたどんな時間が心に残ってる?」

私は先月、大好きだった彼氏にフラれました。
こんな赤裸々な告白、知り合いがこのブログを知らないから書けることで、もし知り合いにバレたら速攻消します。笑

元彼、と今書いて「元」が付いてしまったことを再確認してへこむ私ですが、元彼は私の5つ上で二年前から交際していました。どちらからということもなく、お互い惹かれあって付き合うようになりました。お互い好きなものや価値観などが似ていたので、ケンカというケンカは一度もすることなく、楽しく、幸せな毎日を過ごしていたつもりでした。ともかく私は幸せでした。しかし、彼は社会人3年目で残業も多くなり、平日に会うことはなくなりました。土日もお互い他の予定が入ったりして、別れる数か月前からは一か月に2,3回会えればいいほうでした。

結局私がフラれた理由は「仕事も忙しくなってきて、前みたいな好きという気持ちがなくなった」というものでした。

前触れがまったく無かったわけではありません。私はなんとなく頭では「この人はもう私のことを好きではないかもしれない」とわかっていたけれど、それを否定して、なんとか気に入ってもらおうとひたすら彼に優しくしたし、ひたすら愛情を伝えました。でもかえって彼を苦しめていました。彼は「君を騙しているみたいでつらくなった」と言いました。

私は恋愛経験が豊富な方ではないですが、過去にお付き合いした人はこちらからフった経験しかないのでフる側の気持ちはとてもわかるのです。だから、フラれた側が「別れたくない!」ってどんなに懇願しても、フった側の気持ちがゆらぐことなんてほとんどないこともわかっていたから、「別れたくない」と思っていたけれど彼には伝えませんでした。でも今になってかっこつけないで必死に泣いてすがればよかったと少し思ったりもします。

ここで記事のタイトルと最初の一文に戻りますが、角田光代の「All small Things」という小説を夏に読みました。この話は冒頭の通り恋人と過ごした時間について各章の主人公たちが思い出していくというものなのですが、どれも他人からしたら小さなささいな出来事ばかりで、タイトルどおり小さなことこそが幸せなんだと思いました。
これを読んだときは、まだ彼と付き合っていた頃だったので、彼と過ごした時間と聞かれたら、一緒に彼の部屋で映画を見て、内容について語り合ったことや、絵をかくことがお互い好きだったので、一緒にマグカップに絵をかいたりしたことや、本当にささいな日常を思い浮かべていました。

でも今、この質問をされて、彼との思い出を思い出しても、別れる最後の一か月の彼しか思い出せません。いつもの笑顔はなく、後ろめたい表情の彼だけ。なんだか悲しいですね。あんなに幸せだったのに。

別れてすぐは毎日息をするのが苦しくて、ふと一人になると溢れ出るように涙が出ました。でも今は少し時間が経って、この間大学から一人で帰ってるときに突然「もっと素敵な人に出会える気がする」なんて思えて、まだまだ私の未来は明るいぞと一歩一歩踏みしめて駅までむかいました。

もっと、もっと時間がたったら、彼、いや元彼との思い出はささいな、幸せな思い出に戻っていると信じて、毎日を生きていきます。

All Small Things

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